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練馬防災学習センターに行ってきた(後編)

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前編はこちら。

練馬区では、1995年の阪神大震災を契機に、
地域防災の取り組みを強化されています。

  • 練馬区独自で避難拠点(避難所+防災拠点)を定めている
  • 学校の耐震化は全て完了
  • ガイドラインやマニュアル化を実施
  • 新型コロナ禍後、感染拡大防止策に沿った対応を追加している
    →自宅が問題なければ、在宅避難の推奨

■避難拠点とは?
練馬区立の小・中学校、98校です。

阪神・淡路大震災の被害や、避難の状況から、練馬区で独自に定めたものです。
区立の小・中学校は、地域での災害時の活動拠点にもなることから、単に「避難所」や「避難場
所」と呼ばずに「避難拠点」と名付けています。


避難拠点は、震度5弱以上の地震が起きて、学校の建物が安全な場合に、「避難拠点要員」に
より開設され、「避難拠点運営連絡会」の協力を受けながら、避難者の受け入れや在宅避難者
への支援を行います。
練馬区では、平成7年8月に区立小中学校を避難拠点に指定し、学校周辺に居住している区職


員を「避難拠点要員」として任命しました。
そして平成10年3月からは避難拠点運営連絡会の組織化について各学校で説明会を実施し、
順次連絡会を設立していきました。平成14年6月に、全ての避難拠点運営連絡会が結成され、
全校で組織化されるに至りました。

(引用:練馬区ホームページ

震度5弱以上の地震が発生した際、区要員・学校要員・避難拠点運営連絡会の3者で
情報収集や避難者の受け入れなどを速やかに対応していく体制が整っている訳ですね。

避難拠点運営の手引というマニュアルも公開されています。

特に印象に残ったのは、コロナ禍後の避難拠点のあり方。

私も初めて知ったのですが、仮に体育館に避難し寝泊りする場合、
照明は一晩中つけっぱなしにする避難所が多いようです。

よくよく考えたらそうですよね、地域住民といえど不特定多数の方が
集まりますし、防犯上のことを考えると至極当然かなと思います。

また、感染対策のため、避難スペースを一定の間隔で保つ必要があり、
体育館に収容できる人数が減ってしまう状況や、昨今のプライバシー意識のの高まりから、
建物に問題ない場合、できる限り在宅避難が推奨されています。

ここからは、防災学習センターの展示室を紹介できればと思います。

かなりリアリティがありますね。

転倒防止の突っ張り棒で棚を固定。ふんばる君と合わせると効果が上がります。

突っ張り棒の設置位置は、天井の梁に固定しないと揺れた時外れてしまう恐れもあるとのこと。

また、ガラスの飛散によるけがなどを防止するため、
飛散防止フィルムの貼付が効果的です。

続いて冷蔵庫。
冷蔵庫や電子レンジなのどの家電製品は、大地震の場合凶器になります。
また、破損した場合、生活は不便になることはもちろんのこと、
買い替えによる経済的な負担も大きいため、固定器具で固定しておくことがお勧めだそうです。


災害用伝言ダイヤル171のデモ機もありました。

東日本大震災の時もそうでしたが、災害時は携帯電話が繋がりにくくなるため、
こういった伝言ダイヤルも使われます。

このような流れで使うんですね。

お次はAED。

会社の防災訓練などで体験した記憶がありますが、
完全に使い方を忘れてます・・・・

防災学習センターの方も仰っていましたが、知識だけがあっても
結局実践しなければ忘れてしまうと。。

非常用持出袋に備える防災グッズ。
モバイルバッテリー、家にありませんね。。

災害時の組み立て式トイレはこんな感じ。
冬だと寒そう・・・

簡易トイレの備蓄も重要ですね。
1人1日5回×1週間分(7日)分が必要と。。
私は家に3個くらいしか置いていません。

避難拠点での段ボール仕切りイメージ(2㎡)
大人1人が寝られるくらいの大きさ。

これで一晩過ごすと、確実に腰が痛くなりそうです。。

これはしんどいですねー。。
(今ではこんな密にはできませんが・・・)

ロープワークの展示も。

災害時のロープ、こういった形で物干し的に使ったり、
ブルーシートと組み合わせ、間仕切りのような使い方もできるそうです。
覚えておいて損はないですね。
キャンプで練習しておく必要がありますね!

防災関連用品がまとめられたショーケースもあります。

ネットで情報収集しながらも、実物を見てよりイメージを湧かせることができます。

非常食。我が家にもビスコはありますが、
買って満足しているような気がします・・・

昨今話題になっている、ローリングストックを取り入れ、
消費しながら買い足していく方が実践的ですね。

早速ローリングストックを実践!ということで、
ハインツの業務用ビーフカレーを4つ買いました。

(1缶840g×4で、カレー1人前が約200gとすると
 16食分。賞味期限は2023年の12月です)

練馬区の災害対策条例もメッセージとして掲示されていました。

区の方でも仕組みを作り、備えている中で
自分たちがどう実践して身を守っていくかが大事ですね。

私自身、今回の見学で「自分が知らないことを自覚すること」が出来ました。

そして準備し、行動を起こしていくことが重要、、と痛感した次第です。

ねりまちさんぽでは今後、自分の知ったことや気付きを
共有していければと思っています😄

最後に、練馬防災学習センターの関係者の皆様、
貴重な機会をいただき、ありがとうございました!!
この場を借りてお礼を申し上げます。

施設名練馬区立防災学習センター
住所練馬区光が丘6丁目4番1号(光が丘第二小学校跡施設)
開館時間午前10時~午後6時 ※研修室は午前9時~午後9時30分
休館日月曜日(休日の場合、翌平日)/ 年末年始(12/29~1/3)
電話番号03-5997-6471
リンク公式サイト
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この記事を書いた人

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