2月のはじめ、ビッグサプライズが飛び込んできました。
練馬区名誉区民でもあり「日本の植物分類学の父」牧野富太郎さんをモデルとした
連続テレビ小説(以降:朝ドラ)「らんまん」が2023年春に放送決定!
主役は神木隆之介さん。エール以来の男性主人公ですね。
区報も号外が。1862年のお生まれなので、今年は生誕160年のメモリアルイヤーですね。
お恥ずかしい話ですが、このサイトでも練馬区出身(ゆかり含む)の著名人をまとめた記事を作りましたが、
文化人の方をスルーしてしまい、これは記念庭園に行ってお話を聞くしかない!と思い、
いざ大泉学園へ。
(以降の内容は庭園の詳細、ネタバレを含む内容になるため、ご注意ください)
場所はこちら。
大泉学園駅南口から徒歩6分くらい。教習所の近くです。
(少し道が狭いところがあったりするので、車には注意しましょう)
南口のデッキをおり、少し歩くと看板もあります。
しばらく歩くと右手に教習所が見えてきます。
教習所の前を通過すると、あと40mの看板も。
到着!
東京都の指定文化財にもなっています。
インフォメーションも。
撮影時は2月なので、見られる植物や木々も限られていますが、
温かくなると見ごろの植物もガラッと変わるので、また印象が違ってきそうですね。
庭園には、牧野先生が自ら植えたとされる木々も残っています。
こちらのキンモクセイ。(※秋頃の開花時の写真です)
牧野先生は1926年にこの大泉に居を構えられ、
1957年に94歳でお亡くなりになられるまでの31年間を過ごされたそう。
庭園のウェブサイトにも、牧野先生の功績が紹介されています。
個人的に感じたのは、牧野先生は、現代に例えるとするならば「さかなクン」の
植物学者バージョンといった感じでしょうか。
高知の商家に生まれ、植物が好き過ぎてほぼ独学で名前を調べて覚え、その豊富な知識と植物に対する熱い思いをもって東大の研究室に入り(学生ではなく助手として)新種を発見して、自分で図鑑まで作ってしまう。
(衝撃的なのは今もその図鑑は更新を加え刊行されている事!)
そして、植物採集などを通して一般の人たちとも交流し、自分の知識を共有されていたそう。
大学の学生でも無いのに俺は植物を愛しているんだ!詳しいんだ、研究させてくれ!!!という熱い気持ちから
日本を代表する植物学者にまでになる、凄過ぎます。。
そして記念館はこちら。
素敵な外観ですね。
牧野先生の足跡がわかりやすくまとめられています。
手前の講習棟で、出身地の高知県佐川町が制作したアニメ(10分×5)や映像が見れます。
(先にこちらを見たほうが、常設展示が理解しやすくなると思います)
学芸員の方にもお話を伺ってみました。
牧野さんの植物採集に参加されたことのある方から伺ったエピソードによれば、
植物採集で牧野先生に「この植物はなに?」と聞いてみると、すぐに答えてくれたそうです。
また、牧野先生のさらに凄いところは、植物の学名をつけてから、
時代とともに学名が変更されることもありますが、
現在博士の命名した学名が300余りも有効であることが高く評価されているとの事。
当時はインターネットもない、書籍も限られている中で、ここまでの学名が
残っているのは先生の確かな知識とアウトプット力が卓越していたのだと。。
こちらをご覧ください!
綺麗な字と美しいイラスト。。
現在では、植物イラストを「ボタニカルイラストレーション」と言うらしいのですが、
学芸員の方曰く、「道具が限られていた中で、牧野さんの画力、図の確かさは
現在から考えても群を抜いている」と仰っていました。
余談ですが、出身地の佐川町に記念館があり、以前から「牧野先生を朝ドラに!」署名を集めていたそうです。
地元の新聞社のウェブサイトにも掲載されていました。
(佐川町のみなさん、よかったですね!!)
記念館の隣の建物には、書斎が保存されています。
等身大パネルがお出迎え、素敵な笑顔です!!
また、庭園では常設展示のほかに、企画展やボタニカルアート講座などのイベントを
定期的に行っていらっしゃいます。
来年は朝ドラ効果でさらに来園者も増えそうですね。
大泉学園の牧野記念庭園、これからも目が離せません!!
施設名 | 練馬区立牧野記念庭園 |
住所 | 練馬区東大泉6-34-4 |
開園時間 | 9:00~17:00 |
休園日 | 毎週火曜日(休日の場合、翌平日)/年末年始(12/29~1/3) |
電話番号 | 03-6904-6403 |
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